2Dゲームの魅力を、往年の人気作から徹底研究

MMOとしては

よく見かけるパターン

ガーディアンハーツという作品についてはある程度述べた通りとなっていますが、正直いってしまうとそこまで代わり映えのある作品だと言うわけではないでしょう。同作品と同系統の作品はそれこそゴマンと存在しているため、特出した点というほどの違いは感じられない。その中でも評価できる点としては、オンラインゲーム対応作品としては、個人プレイをするだけでも楽しめるという点だ。オンラインゲームの醍醐味は友人たちと協力しながら楽しむことにあります。キャラになりきる、なんてことも1つの楽しみ方ですが、この作品についてはそういった楽しめ方は出来ないかもしれない。職業や固定のキャラといった概念がそれほど濃くない世界観は言ってしまえば個性がないと言われてもしょうがない点だと思われる。無論ヒロインたるプリンセスはきちんと設定が為されていなければ話にならないため問題にないが、プレイヤーが入り込む余地を招き寄せやすくするためには物語を進行させていく上で重要な固定キャラだけに注力すべきではないでしょう。

ゲームをしている人にはよくあるのではないでしょうか、主要なキャラよりも脇を固めるキャラ、もしくは主人公たちをサポートするキャラだったり、中には敵キャラに惚れ込んでしまう、なんてケースもある。そのどれもゲームをやり込んでいる人にはよくありがちな既視感ではないだろうか。むしろ主人公たちが何処にでもあるような雰囲気だった場合、それらを際だたせるために敵キャラをより一層個性溢れる存在感を出させるようにするもの。地味VS地味などという構図は見ていて面白い、なんて感じるはずない。

当作品の流れを見てみるとヒロインはともかくとして、敵キャラにしろ、サブキャラにしてもとりわけ人気の高そうなキャラがいないのは致命的だったのかもしれない。現在ではすでに配信が終了している点を見ると、昨今のゲーム業界に見られるオンラインRPGの特性と類似性溢れる雑多の中に埋もれてしまった、そんなところだ。

実は長く続いていた

ただこの作品、実は思っていた以上に歴史が長いのです。それも始まりはオンラインはオンラインでも、スマホではないガラケー時代のオンライン携帯RPGゲーム時代に黎明したのです。それだけでもかなり異色といえるでしょう、何せ携帯電話を使用したオンラインゲームは当時もそれなりに存在していましたが、正直言ってそのどれもが物凄くヒットした、とは言いがたいからです。以前そんな作品をしたことがありました、三日坊主で飽きたと言う記憶があります。よくありがちなパターンですが、それ以上に問題だったのは通信費の問題でした。

当時も確かにパケット通信定額制のサービスが導入されていたのでそれほど苦心することもなかったと思いますが、電波状況やダウンロード時間といった問題に出くわしてしまったと言う人は多いはず。サービス開始となったのは今から6年前、2009年からといいます。サービスが終了したのは昨年2014年となっているので5年程度の運営が行われていました。

何が起こった

今となっては懐かしすぎるiモードやEZwebといった通信サービスを利用して、ガーディアンハーツはコアなユーザー層を獲得して一定の需要を生み出していた。その後世間は新たに登場したスマホへと切り替える人が続出し、高機能を利用したゲームも着々と登場していく中でこの作品も1つの進化をとげることとなる。それがいい方向へ傾けば問題ないだろう、ですがこの作品の場合そういう次元の話ではない方向へと進んでいったのです。

どういうことかというと、作品の絵柄が劇的に変化したという点だ。携帯電話時代のサービスとその後にリリースされたPS Vita版とAndroid版・iOS版とを比較すれば一目瞭然なのだが、前者は当時よくあるオンラインゲームらしい絵のタッチだったものが、後者は劇的に改変されて可愛らしい絵へと変更されてしまったのです。

この点については運営はしてはいけないタブーを犯してしまったといってもいいかもしれない。特に古参ユーザーにすればかつての絵が好きだったからという人もいるはず。それを次作へと続くスマホやゲーム機で同ゲームをプレイすることになっても絵の感じが打って変わって変化している点は見過ごすことは出来ない。この点にこだわりを持っているユーザーにしてみれば、やる気が削がれてしまってもしょうがないレベルの話なのです。

一度世界観を知ってどっぷりと浸かり込んでいる人にすれば、絵の変更など認められるものではないだろう。思い入れが強い作品になればなるほど、かつての趣が失せた作品に対して古いユーザーが離れてしまうと、オンラインゲームにとっては致命的とも言えるのです。

王道を取り入れているからといって

いくらオンライン作品だから、王道だから、よくあるパターンだから、などといった要素をとりあえず詰め込めるだけ詰め込めばヒットするというものでもない。最終的にゲームがヒットする要因となるのは、その後の運営側が作品における対応をしっかりしている点が絡んでくる。ゲーム時代に不具合などが発生した場合、即座に対応できるかも重要な点だ。特にオンラインゲームなどの通信機能を利用した作品になれば、定期的なメンテナンスを行っているかで評価も劇的に変わってくるもの。

ガーディアンハーツが5年という運営に幕を下ろした理由については憶測は色々立てることはできるが、何かしらの課題を解消できなかったという点があったのは間違いない。